消防設備士 乙6 の合格率【年度別・月別】合格基準と落ちる型
消防設備士乙種第6類(乙6)の合格率は、例年35〜40%前後で推移しています。このページでは消防試験研究センターが公表している 令和5〜8年度の数値を年度別に整理し、他の類との比較、そして「筆記は高得点でも実技で落ちる」「1科目だけ基準を割って不合格になる」 といった、合格率の数字だけでは見えない落ちる型を解説します。
最終更新:2026年9月5日
1乙6の合格率【年度別】
| 年度 | 申請者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 令和5年度(2023年度) | 32,327人 | 25,136人 | 9,567人 | 38.1% |
| 令和6年度(2024年度) | 33,393人 | 25,835人 | 9,345人 | 36.2% |
| 令和7年度(2025年度) | 42,082人 | 32,400人 | 11,541人 | 35.6% |
| 令和8年度(4〜6月のみ) | 6,848人 | 5,212人 | 1,924人 | 36.9% |
令和8年度は7月以降のデータが本ページ執筆時点(2026年9月5日)ではまだ公表されていません。四半期ごとに更新されるため、 次回は7〜9月分が公表され次第、本ページも更新します。
令和7年度は申請者・受験者とも令和5・6年度から大きく増えています(受験者は約25,000人台→32,400人)が、合格者数も比例して増えており、 合格率としては35〜38%のレンジに収まっています。乙6は消防設備士のなかでも申請者数が突出して多い区分で、 令和7年度は乙種7類のうち申請者数の6割以上(42,082人/乙種合計65,787人)を乙6が占めています。
出典:消防試験研究センター「試験実施状況 令和5年度」/同「令和6年度」/同「令和7年度」/同「令和8年度」(2026-09-05確認)
2他の類との比較(令和7年度)
同じ乙種のなかでも、類によって合格率にはっきり差があります。令和7年度の乙種1〜7類と、参考として甲種第4類・全体合計を並べました。
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 乙種第1類 | 2,048人 | 584人 | 28.5% |
| 乙種第2類 | 790人 | 235人 | 29.7% |
| 乙種第3類 | 965人 | 259人 | 26.8% |
| 乙種第4類 | 8,047人 | 2,736人 | 34.0% |
| 乙種第5類 | 1,168人 | 481人 | 41.2% |
| 乙種第6類(本ページ) | 32,400人 | 11,541人 | 35.6% |
| 乙種第7類 | 5,822人 | 3,766人 | 64.7% |
| 乙種計(1〜7類合計) | 51,240人 | 19,602人 | 38.3% |
| (参考)甲種第4類 | 21,819人 | 7,527人 | 34.5% |
| (参考)甲種・乙種合計 | 100,198人 | 35,514人 | 35.4% |
乙種のなかでは乙7(漏電火災警報器)の合格率64.7%が突出して高く、乙1〜3類は26〜30%とやや低めです。 乙6は受験者数が乙種のなかで最多(32,400人)でありながら、合格率は乙種計(38.3%)よりやや低い35.6%です。 規模が大きい分、受験者の学習量にもばらつきが大きいことが影響していると考えられます。
都道府県別・支部別の合格率は、消防試験研究センターが公表する「都道府県別試験合格状況」PDFに合格者数の内訳はありますが、 都道府県別の受験者数は公表されていないため、都道府県ごとの合格率を算出することはできませんでした (参考:令和7年度の乙6合格者数は、東京都2,903人・北海道386人など)。
出典:消防試験研究センター「試験実施状況 令和7年度」/同「都道府県別試験合格状況(令和7年度)」(2026-09-05確認)
3合格基準の意味をもう一度
筆記試験において、各科目毎に40%以上で全体の出題数の60%以上、かつ、実技試験において60%以上の成績を修めた者を合格とします。
合格率35〜38%という数字の裏には、次の2段階のハードルがあります。
| 科目 | 問題数 | 40%ライン(最低正答数) |
|---|---|---|
| 消防関係法令(共通6・類別4) | 10問 | 4問 |
| 基礎的知識(機械) | 5問 | 2問 |
| 構造・機能及び整備の方法(機械9・規格6) | 15問 | 6問 |
| 実技(鑑別等) | 5問 | 3問(60%) |
筆記は3科目の合計が60%(30問中18問)以上でも、上表のいずれか1科目で40%ラインを割ると不合格です。 たとえば法令9問・基礎0問・構造機能整備15問(合計24問・80%)という高得点でも、基礎的知識が0%(0/5問)のため不合格になります。
出典:消防試験研究センター「試験の方法・手数料・合格基準」(2026-09-05確認)
4落ちる型:「1科目だけ」「実技だけ」
- 型1:筆記合計は高得点なのに、基礎的知識だけ40%を割る。 基礎的知識は5問しかなく、40%ライン(2問)は1問間違えるだけで際どくなります。法令・構造機能整備に比べて対策が後回しになりがちな科目です。
- 型2:筆記は合格ラインでも、実技(鑑別等)で60%に届かない。 実技は筆記とは別枠で判定されるため、筆記対策に偏ると起こりやすい型です。実技(鑑別等)の出題される型は 鑑別(実技)対策ページで整理しています。
- 型3:構造・機能整備で「機械」は解けるが「規格」を落とす。 構造機能整備15問は機械9問・規格6問の合計です。科目としての40%ライン(6問)は機械・規格を分けずに判定されますが、 規格(省令で定める数値・塗色など)の暗記が手薄だと、機械が全問正解でも規格側の失点で合計が伸びず苦しくなります。
5よくある質問
Q. 乙6の合格率は何%ですか?
A. 令和5年度38.1%、令和6年度36.2%、令和7年度35.6%、令和8年度は4〜6月分のみで36.9%です。例年35〜40%前後で推移しています。
Q. 乙6は他の乙種より難しいですか?
A. 合格率で見ると、乙1〜3類(27〜30%)よりは高く、乙5類(41.2%)や乙7類(64.7%)よりは低い水準です。乙種のなかでは中位〜やや低めの合格率です。
Q. 合格率が下がっているのはなぜですか?
A. 令和5年度から7年度にかけて申請者・受験者数が大きく増えている(受験者は25,136人→32,400人)一方、合格率は38.1%→35.6%とやや下がっています。公式資料には理由の説明はなく、受験者層の広がりなど複数の要因が考えられますが、断定できる情報は公表されていません。
Q. 都道府県によって合格率は違いますか?
A. 都道府県別の合格者数は公表されていますが、都道府県別の受験者数は公表されていないため、都道府県ごとの合格率は算出できません。合格者数だけで見ると、受験者数の多い東京都・大阪府などが上位です。
Q. 筆記の合計点が高ければ安心ですか?
A. 安心できません。合格基準は「科目ごとに40%以上、かつ合計60%以上」の両方を満たす必要があり、1科目でも40%を割ると合計点にかかわらず不合格です。さらに実技(鑑別等)は別枠で60%以上が必要です。
6「1科目だけ落ちる」を模擬試験で潰す
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