消防設備士乙種第6類(消火器)の鑑別(実技)対策|出題される型と例題・勉強のコツ
消防設備士乙種第6類(消火器)の試験には、筆記30問のほかに「実技(鑑別等)」という記述式の試験があります。 筆記対策だけに気を取られて実技対策が後回しになり、直前になって「何を勉強すればいいのか分からない」と なりがちな科目です。このページでは、実技(鑑別等)がどういう試験か、どんな型で出題されるか、 そして本アプリの無料範囲から実際の例題を紹介します。
※本ページはアプリ製薬が独自に作成した非公式の解説です。総務省消防庁・消防試験研究センターその他の 政府機関・試験機関を代表するものではありません。試験日程・受験申請・合格発表などの正式な情報は、 必ず一般財団法人 消防試験研究センターの公式サイトでご確認ください。
1実技(鑑別等)とは
消防設備士乙種第6類の試験は、四肢択一式・マークカード方式の筆記30問と、 写真・イラスト・図面等を見て答える記述式の実技(鑑別等)5問で構成されています (試験時間は合わせて1時間45分・免除なしの一般受験者の場合)。
合格基準は、筆記と実技で別々に判定されます。
筆記試験において、各科目毎に40%以上で全体の出題数の60%以上、かつ、実技試験において60%以上の成績を修めた者を合格とします。
つまり、筆記がどれだけ高得点でも、実技(鑑別等)で60%(5問中3問)に届かなければ不合格になります。 実技は消火器を分解した部品の写真や、外観の図から名称・働き・数値を答える記述式問題です。
出典:消防試験研究センター「試験科目及び問題数」/同「試験の方法・手数料・合格基準」(2026-08-23確認)
2出題される7つの型
本アプリが鑑別対策として収録している60問を見わたすと、出題されるポイントはおおむね次の7つの型に整理できます (実技は記述式ですが、本アプリでは対策しやすいよう四択の知識問題として練習できるようにしています)。
- ① 部品・機構の規格基準安全栓・減圧孔・安全弁・パッキンなど、消火器の部品について規格省令が定めている塗色・作動条件・設置要件を問う。
- ② 部品名称の識別サイホン管・ガス導入管・カッター・ノズル栓・ろ過網・粉上り防止用封板など、消火器を分解した際に見える部品の名称を答える。
- ③ 型式・外観識別手さげ式・据置式・車載式・住宅用消火器など、ホースの長さや車輪の有無、大きさといった外観の特徴から型式を見分ける。
- ④ 点検器具標準圧力計・継手金具・エアーガン・クランプ台・キャップスパナ・プライヤー・反射鏡・秤・メスシリンダー・保護枠など、点検整備に使う器具の名称と用途を問う。
- ⑤ 消火薬剤粉末消火薬剤(リン酸塩類・炭酸水素ナトリウム・炭酸水素カリウム)の色と適応火災、強化液・化学泡消火薬剤(内筒液・外筒液)の成分を問う。
- ⑥ 本体表示の読み取り消火器本体に表示された能力単位(例:A-3、B-7)、適応火災の絵表示、製造年、型式番号などの表示内容を読み取る。
- ⑦ 状況判断指示圧力計の異常、安全栓の封の脱落、本体容器の腐食など、点検で見つかった状態にどう対応すべきかを判断する。
3例題3問(無料で解ける範囲から)
本アプリの鑑別(実技対策)60問のうち、無料お試し範囲に含まれる問題から3問を紹介します (実際のアプリでは選択肢の並び順がシャッフルされます)。
例題1(①部品・機構の規格基準)
Q. 消火器の安全栓に関する記述のうち、誤っているものは次のうちどれか。
- 1安全栓は、不時の作動を防止するために装着されている。
- 2据置式等の安全栓のリング部の塗色は、赤色仕上げと定められている。
- 3安全栓は、上方向に引き抜くよう装着されている。
- 4安全栓は、一動作で容易に引き抜くことができる構造になっている。
正解:2
消火器の技術上の規格を定める省令第21条により、据置式等の安全栓のリング部の塗色は黄色仕上げと定められている。
出典:消火器の技術上の規格を定める省令第21条
例題2(④点検器具)
Q. 点検器具「反射鏡」の用途に関する記述のうち、誤っているものは次のうちどれか。
- 1反射鏡は、本体容器を分解せずに外側から容器全体の質量を測定するために用いる。
- 2反射鏡は、キャップを外した開口部から差し込み、内部に光を当てて反射させることで内面を確認する。
- 3反射鏡は、本体容器内面の腐食・変形・損傷の有無を目視で確認する内部点検に用いる。
- 4反射鏡は、直接目視できない容器内部を確認するための点検器具の一つである。
正解:1
反射鏡は鏡に光を反射させて本体容器の内面を目視点検するための器具であり、質量を測定する器具ではない。質量の測定には秤を用いる。
出典:消防試験研究センター「公表過去問題」にもとづく工学的知識
例題3(⑦状況判断)
Q. 点検で本体容器の底部にさびによる著しい腐食(減肉)が確認された消火器への対応として、最も適当なものは次のうちどれか。
- 1耐圧性能に影響するおそれがあるため、使用を中止し、耐圧性能に関する点検や本体の交換を検討する。
- 2腐食は見た目だけの表面的な問題にすぎないため、外側を塗装し直しさえすれば安全に継続して使用できる。
- 3腐食の程度にかかわらず、指示圧力計を交換すれば安全に使用できる。
- 4腐食した部分だけを切り取って、軽量化として扱ってよい。
正解:1
本体容器の著しい腐食(減肉)は耐圧性能の低下に直結するおそれがあるため、発見した場合は使用を中止し、耐圧性能に関する点検(水圧試験等)や本体容器の交換を検討する必要がある。
出典:消防試験研究センター「公表過去問題」にもとづく工学的知識
4勉強のコツ
- 部品の名称と働きをセットで覚える。「サイホン管=底まで届いて薬剤を吸い上げる」「ガス導入管=逆に本体容器へガスを送り込む」のように、名前だけ暗記すると働きを問う設問で迷う。
- 点検器具は「どの作業で使うか」から逆引きする。反射鏡=内面確認、標準圧力計=精度確認、秤=質量測定、メスシリンダー=液体の容量測定、というように、器具名と作業場面をペアで覚えると混同しにくい。
- 規格基準の数値は「原則」と「例外」をセットで覚える。安全栓の塗色は原則が定められているが、ホースの有無は消火剤の質量(1キログラム以下か)で例外が生じるなど、条件付きの規定が狙われやすい。
- 本体表示は実物のイメージを持ってから覚える。能力単位(A-3、B-7)や適応火災の絵表示の配色など、表示の「読み方」は言葉だけで覚えるより、実際にどこに何が書いてあるかを一度確認してから暗記すると定着しやすい。
対策アプリ「ショウカキウカール」
アプリ製薬の「ショウカキウカール」は、消防設備士乙種第6類(消火器)試験の対策アプリです。 筆記790問+鑑別(実技対策)60問の全850問を収録しています。鑑別(実技対策)は模擬試験には含まれず、 専用モードで演習できます。
- 鑑別(実技対策)を含む各分野で、無料のおためし10問から始められます(購入前に本試験の問い方を体験できます)。
- 筆記の模擬試験は本試験の科目配分をそのまま再現し、3科目単位の足切り+合計60%の合格基準を判定します。
- 図解・暗記カード・対比で覚える・用語検索・直前要点まとめで、混同しやすい部品名や数値を整理できます。
- 問題はすべてオリジナルで、各問に解説と一次資料の出典を明記しています。
- 広告なし。学習データは既定では端末内にのみ保存されます。
※本アプリは総務省消防庁・一般財団法人 消防試験研究センターの公式アプリではありません。 個人開発者「アプリ製薬」が制作した、独自の模擬問題集です。収録している問題は 公表試験問題の転載ではなく、すべてオリジナルに作成したものです。
関連ページ:消防設備士乙種第6類(消火器)試験とは?出題科目・合格基準・受験資格・手数料/ 乙6の計算問題対策(能力単位の算定・力学の基礎計算)